ひとりごと

2006/11/16

泣きたい気分


フランス小説です。短編小説を集めたものです。
アンナ・ガヴァルダという女性が書きました。
軽くて楽しくて、少し切ないです。
何気ない普通の生活が、
些細なことをきっかけに渦を巻き始めます。
フランスの小市民的な哀しさと淋しさを感じさせる…と思っていたら、
やっぱりこの人はレイモンド・カーヴァーが好きだそうです。
また、日本作家の中では村上春樹を好んで読んでいるということです。
みんなクモの巣の糸のように、つながっていますね。

あと、エスプリって言いますか?ジョークがフランス的です。
フランスの事情が分からないと笑えません。
(なので私はあまり笑えませんでした…。)
訳注がいっぱいついてます。
注なしで理解できるようになりたいな。

今は「ノルウェイの森」を再読しています。
改めて読んでいると、
「海辺のカプカ」と非常に似ているように感じます。
「ノルウェイの森」をもうちょっと現実離れした形にすれば
「海辺のカプカ」になりそうです。
      

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